マイセン Meissen 1890年頃 自然主義花絵 ディナープレート A

●製作年:1880-90年頃
●フォーム:アルトオツィエレリーフ
●サイズ
W:24cm
H:3cm

●ベロニカ草

続いて金彩無しバージョン。
このカテゴリを蒐集するとなると増やすほど、根気と財力が必要になりますが、昨今の市場でも特にボタン剣時代の自然主義をコレクションするのは難しい時代に突入しています。一番は。とにかく数が少ないです。また円安の影響もありアンティーク市場で手に入れようとするにも、数年前と比べてもさらに値上がりしている状況みたいなので、難関のカテゴリです。あとはパターンも目にするものは比較的似たようなものになりがちで、それは持ってる…という状況も起こりえます。そういう意味でも集めるのは大変ですが、いつか新しいのに出会えるという希望で私は何とか繋いでいました。

それだけ手に入れるのが大変でも、いざ目にするとやっぱり素晴らしいと思わざるを得ません。自然主義の醍醐味…あるがままの存在感を出すため、まるで今摘んできたものを置いたようなリアルさに重きを置いています。描き方も今までとは完全に違う方法を用いており、これを導入したのが他でもないブラウンズドルフです。しかし、レベルが上がるほど派手で豪華に見えますが、花の種類はその辺の道端に生息するような身近なものが主となっています。市民の生活に寄り添ったテーマ…ここも絶大な人気を得たポイントなのでしょう。

今回、金彩バージョンと、珍しい無いバージョン、2種類お出ししてみますので、気分で変えて、是非後者は普段使いにも使いやすいと思います。コンディションは製作されたばかりのような美しい状態で、当時からも大切に保管されてきたことが伺えます。釉薬のダメージも全くなく、光を当てると滑らかな水面に本物のブーケを閉じ込めたかのようです。自然主義を使うなんて…とは思わず、飾るものは確保した上で極上の贅沢に浸ることも所有者の特権です。そういった楽しみもあると思います。

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