江戸初期・寛永『蒐集所蔵品・円空仏』代々旧家所蔵・所蔵目録記・秘蔵…円空佛.壱

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※秘蔵所蔵仏特別出品・壱※

ご紹介のお品は…富山県旧家に代々受け継がれてきた「個人蒐集所蔵品・円空仏」…代々受け継がれてきた所蔵目録に「江戸時代寛永初期・円空佛」記されていたとの事です。
木端材に独特の荒々しい鉈ばつり「鉈彫/ノミ」妙技…魂込めた無心無欲の迷いない力強い彫り跡を残し「微笑」をたたえたオーラを感じさせる威厳のある作行きを感じ取ることができる伝承名逸品です。

●個人的私観談…「円空本人も無きにしも非ず」
過去に美術館・個人所有の「真作/模造品」を沢山観て参りました自身の鑑定眼から…無心無欲・躊躇いの無い彫りや時代背景・全所有者の入手経路・所蔵目録等の記録から「円空本人も無きにしも非ず」であると認識し入手しました。

※富山県南砺市・旧家「個人蒐集所蔵品」
※所蔵目録記録・江戸時代寛永初期・円空佛
※サイズは高さ31.5cm

●円空上人…「江戸時代前期の修験僧…廻国僧・仏師・歌人」
円空は江戸時代初期の僧。1632年に美濃国「現・岐阜県」に生まれ諸国を行脚・各地の霊山を巡りながら旅先で仏像を制作。寺社からの依頼での制作の他…旅の先々で世話になった人々へのお礼の為に造り各地の農村や民衆に数多く残しております。
生涯で12万体もの仏像を残したとされています。その大半は美術館・寺社・農村/民衆に所蔵されております。

●円空仏…今や人気ブランド品？
円空仏はその独特な佇まいから「人気・重要」がある故に昔と違い近年は「紛らわしい」くらい模作品も多く…運慶仏師の作とは対照的な独特な荒彫り「民衆仏」は模作が容易である故に造形の良い模作品もあれば粗悪な品や論外の樹脂素材品？までが市場に沢山出回っており…今や「円空仏」は「人気商品ブランド」として大量生産化され商いが成り立っております。
工芸職人であれば造形を模作する事は容易ですが…大きな違いは時代背景と造る目的です…修行・信仰心・祀る為に無我の精神「無心無欲」で彫られたものと「利益目的」で造られたものとでは(無欲)と(煩悩)…天地の差があります。

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